ナイロン素材のコーチジャケットにシルクスクリーン印刷する場合、インクはなにを使うのがおすすめでしょうか?(ヒーティングガンは持っています)
油性インク・水性インクそれぞれのおすすめインクはこちらです。
生地によっても加工が違うため、全てのナイロン製品に適合するわけではございません。予めご了承ください。
また、ナイロン生地は一般的に熱に弱いため、熱処理に関しては試せる生地がありましたら事前にテストすることをおすすめいたします。
油性インクの場合
・プラスティゾルインク+URボンド(接着増進剤)
URボンド非対応プラスティゾルインク
- クラックインクには使用できません。
- 太陽光反応UVCインク、凸凹プリント(パフインク)、ボリュームインクには、効果が薄くなるためおすすめできません。
プラスティゾルインク+URボンドの熱処理について
一般的なプラスティゾルインクでの熱処理は160度で約1分に対し、URボンドを加えた場合は各インクの硬化温度より10度ほど下げた温度で使用できます。
プラスティゾルインクの硬化温度・時間について
SO、SM、シリーズインク:160度 50秒〜60秒
MC、PP、FL、シリーズインク:160度 60秒〜70秒
生地により耐温度が違いますので、事前にテストすることをおすすめします。
※高い温度では生地が縮んでしまう場合、140度前後で1分以上(3分ほど)熱処理してみてください。
プラスティゾルインクとURボンドをよく混ぜないと、熱処理後に混ざっていない部分が取れてしまう可能性がありますのでご注意ください。
水性インクの場合
・ネオカラー(顔料)+撥水加工(ナイロンなど)布用水性ラバーバインダー
ナイロン素材プリントの注意事項
撥水加工布は数多く市場に存在します。
編織布の違い、撥水処理剤や処理工程の違い、撥水処理ロットの差などによって堅牢度が大きく異なりますので、加工に際しては事前に堅牢度を充分に確認する必要があります。