説明
概要
フォーミングバインダー3DE は捺染用の乾熱発泡性のバインダーであり
各種素材( 繊維、皮革、紙など) にプリント後、短時間の熱処理を
施すことにより堅牢な発泡立体模様を得ることができます。
性状
Foaming Binder 3DE | |
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外観 | 白色ペースト |
組成 | 特殊樹脂配合品 |
粘度(mPa・s) (at 25℃) |
27,500±2,500 |
pH | 6.5±0.5 |
密度(g/cm3) | 1.10±0.05 |
使用方法
処方例
Foaming Binder 3D-E:80g
ノビーラのベース*:20g
ネオカラー各種*:~ 5g
Fixer FE:2g
合計:~ 107g
* カラーのノビーラを入れる場合:カラー:10g+ベース10g
* ネオカラーは添加できません。
工程例
プリント(80 メッシュ/ インチ、2 ストローク) → 乾燥 → ベーキング(130℃×3 分) 又はヒートプレス(140℃×10 秒)
プリントが乾いていないと、綺麗に膨らみません。
なので「乾燥」の工程は必要になります。
3DEは130℃以上で膨らむので、120℃以下の熱で乾かして下さい。
目安として、乾かす時にプリント部分から水蒸気が出なくなれば大丈夫です。
その後ベーキングかヒートプレスで膨らませて下さい。
特徴
- 柔軟性に富み、4 ~ 5 倍の膨張率があります。
- 発砲後の表面状態は極めて平滑性に優れます。
- 白度、隠蔽性に優れます。
- カラーバリューも良好です。
発泡性
グラフ1:熱処理温度と発泡率の関係(3 分間)
グラフ2:熱処理時間と発泡率の関係(130℃)
留意事項
-
- 良く攪拌して均一なペーストにしてからご使用ください。
- インク粘度を上げる場合は、エマコールR530を0.1~0.5%添加し均一に撹拌して下さい。
- インク粘度を下げる場合は、触媒を0.5~2.0%を添加して下さい。
- 上記のグラフ1、グラフ2に示されるように温度と時間に注意し、最適な発泡状態を得るよう努めて下さい。
- 高温短時間での発泡は最適発泡状態の維持範囲が短くなる為、時間の管理を厳密に行う必要があります。
- 仕上がり品の再ベーキングは発泡率を低下させることがあります。
- スチーミングによる熱処理は満足な発泡状態は得られません。
- 開封後は、表面が乾燥しないよう蓋を締めて下さい。
- 長期保管は、密栓して冷暗所に保管下さい。
印刷対象
綿、T/C
使用メッシュ・スキージー
#80メッシュ・65A~75Aのスキージーお勧め
熱処理
ベーキング:130°C×3 分
顔料最大添加量
ネオカラー:5%まで
架橋剤
保管
5~30°C
洗浄
石鹸水又は湯
注意書き



予防策
- ご使用の際は保護手袋、ゴーグル、マスクを着用してください。
- 必要に応じて長袖作業着、長靴等を着用する。
- 煙・ガス・ミスト・蒸気・スプレーを吸入しないこと。
- 取扱い後はよく手を洗うこと。
- この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
対応
- 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。
- その後も洗浄を続けること。
- 眼の刺激が続く場合は、医師の診断・手当てを受けること。
- 暴露した場合:医師に連絡すること。
- 気分が悪い時は医師の診断・手当てを受けること。
- 特別処置が緊急に必要である。
印刷
染み込み系以外の大体のインクには印刷部分にアイロン、ドライクリーニング、タンブルドライなど禁止。
保管
- 施錠して保管すること。
廃棄
- 内容物・容器を国・都道府県・市町村の規則に従って廃棄すること。
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