黒のTシャツにプリントしたら色がはっきり出ません。どうしたらいいですか?
二つの方法があります。
- 下に白色を印刷し、その上にカラーを印刷する。
下に印刷した白色の鮮明度によって、上に重ねたカラーインクが発色します。
直、製版が2つ必要です。 - 抜染印刷の方法
カラーインクに抜染剤※を入れて印刷する方法。2次加工(ベーキング、洗濯)が必要です。
※しかし,建染め染料やポリエステル用分散染料には難しい。
抜染剤※:デクロリンS.C
今回は①の方法のみ説明します。
基本的には水性インク、油性インクでも方法はほぼ同じです。
工程例
隠蔽力が弱いインク(蛍光色など)を濃色生地に印刷する場合、発色を良くプリントさせる。
<例>
濃色のボディに、隠蔽力の弱い色をプリントしたい場合
実際にプリントするデザイン部分より少し内側に(赤い線の中に)ホワイトを下地としてプリントします。
ロータリーのような印刷機があっても、完璧にピントを合わせることは難しいと思います。
ポイントは下地部分を星のデザイン部分より0.Xmm小さく製版をすることです。
下地用の製版を準備します。
白をプリントします。
白の下地がプリントされました。
白のインクの乾燥後、実際にプリントしたい色の製版を準備します。
メインカラーをプリントします。
白を下地にプリントしたことで、上のカラーがはっきり発色します。
ご注意
水性インクの場合は架橋剤を入れないと、洗濯の摩擦や乾燥機の熱によって重ねて印刷された部分が剥がれたり、ひび割れる可能性がありますので、必ず架橋剤を入れてください。
架橋剤を入れると伸縮性などが低下しますので、本作業の前テストを行なってください。
架橋剤:フィクサーFE
まとめ
隠蔽力の弱いインクは、白インクを下地にプリントすることで、はっきり発色します。
- プラスティゾルインク:特に4色分解PPインク、蛍光色FLインクなどの場合は下地が必要です。
- 水性インク:濃色Tシャツにプリントする場合は下地が必要です。
染み込むタイプのインクにはこの方法は向かないのでご注意ください。
下地におすすめの水性インク(白のみ)
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【ラッシー】・繊維、画用紙などの浸透する水性インク・染み込む バインダー(1kg、500g、3kg、16〜18kg)
¥1,290 – ¥40,759 -
ラビー(RUBBY)36カラー・水性 ラバー インク 水性インク(500g、1kg、3kg、15〜20kg)
¥1,710 – ¥40,755
下地におすすめのプラスティゾル
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マットプラスティゾルインク シルクスクリーン(1kg、4kg、20kg)高隠蔽・SO
¥2,800 – ¥54,079 -
販売中の商品シルクスクリーンインク(光沢・汎用)スタンダード プラスティゾル SM(1kg、4kg、20kg)¥2,400 – ¥52,080
ブリード防止のインク
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染料移行止め・ブリード防止・ノンブリード用プラスティゾル(500g、1kg、4kg、20kg)DG
¥3,280 – ¥99,120
染み込むタイプのインクで濃い色のTシャツに蛍光色を印刷したい場合はどのような方法がおすすめですか?
染み込みインクは難しいかと思います。
抜染印刷の方法がお勧めです。
https://premiumt.jp/waterbased-shimikomu-bleach
上記の内容をご確認ください。
よろしくお願いいたします。