ゴーストの症状
以前はこれをシルクスクリーン業界では何と呼ぶのか知らなかったので、個人的に[コピー現象]と呼んでいました。最近[ゴースト]という用語を知ったので、この現象について書きたいと思います。
プラスティゾル
プラスティゾルは、熱を加えなければ硬化しないので、印刷後製版のインクを拭かない状態で、長期保管する人もいると思います。
*業界では、インクをテレピンなどでもふき取った後、保管するのが正しい方法だといいます。
しかし、[業界がどうしようが、知るか][やり方もよくわからないし。][自分が思うようにやりたい]という方いますよね・・・?私がまさにそのタイプです。
次に、このような方々の中では、ゴースト現象が経験した人もいると思います。
一般的に、水性インクでは、発見されにくくなります。それもそのはず、水性の場合洗浄せずに保管することがないからです。しかし、プラスチゾルインクの場合、まれに経験するといいます。製版を拭かないで保管すると、残っているインクが製版のメッシュに移染されて落版をしても残ります。この移染したインクが、印刷時に幽霊のよう現れるというのです。
製版を洗浄せずに保管時生ずる問題点
- ほこりがたまって、次の印刷時に製版を傷つけてしまいます。
→ ほこりがたまらないように保管してください。 - インクがメッシュに移り、メッシュにゴーストが残る。
→ 一度生じたゴーストは完全な除去は困難です。(下の部分) - インクの可塑剤が製版に油の帯のような現象を生み出して、衣類ににじみ出てしまう。
→ 製版を再洗浄しなければなりません。 - 一部のインクは薄く塗られた場合に固まってしまう。
→ クリーナーで拭き取ります。 - 保管された製版同士のインクが移り、汚染される。
*インクは完全に取り除き、簡単でもきれいにして保管するのが良いです。
解決方法は・・・?
はい、あります。
- クリーナーを製版の前と後ろを同時に磨きます。どの程度解決になるのかといえば、ほとんど解決するかと思います。
- 染み抜きガン(テキスタイルクリーニング用)をご利用ください。
- 他には高圧噴射で一定程度解決することができます。
結論
製版を綺麗に拭いて使うかについて。
私は拭いて使うことはしません。
毎回ふく製版の量、時間、精神的、肉体的な労働を考えると再作成する方が10倍早いので、私は製版を毎回拭い保管するより、製版を再作成しています。