ラビーインクで重ね塗りしたものを洗濯して乾燥機をかけた際に、インク表面が剥がれ落ちてボロボロになるのですが、原因はどのような事でしょうか。
(下地の白インクは剥がれていない状態で、白の上に乗せた色がボロボロになる)


- 下地は2Eホワイトです。
- 印刷後2週間後洗濯して乾燥機をかけました。
- ベースにはネオカラー以外水も添加剤も特に入れてないです。
- ホワイトを印刷 -> 軽く乾燥 -> カラーを印刷 -> 完全乾燥(熱処理で固めて、さらに数日放置)
今回の剥がれた原因は、洗濯後の乾燥機にあります。
白のプリントは生地に浸透している事もあり剥がれにくい状態ですが
上に乗ったの部分は、プリントが弱くなった時に剥がれやすくなります。
印刷工程の熱処理について
印刷した直後のラビーインクは水分を多く含んでいます。
熱処理か自然乾燥で、完全に乾かす必要があります。
乾くと強い樹脂の膜になり、洗濯しても剥がれないくらい強くなります。
プリントシャツの洗濯について
洗濯の最中は、樹脂の膜は水分を吸いふやけた状態になります。
洗濯後、自然乾燥で乾かすだけでは問題は起こりません。
ところが、乾燥機で熱をかけてしまうと樹脂が柔らかくなり
剥がれやすくなってしまいます。この状態で乾燥機で揉まれると、剥がれてしまいます。
乾燥機でも問題ない解決方法は?
インクにフィクサーを添加すると熱に強くなります。
乾燥するのに熱処理されているので、下記の架橋剤がお勧めです。
洗濯の時に膜が水を吸ってふやけるのを防止するのにも良いです。
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リアクタント シリーズ(E-4、E-10、E-15、E-23、E-25、A-1、T、AL、SP、NDR、K-2500)¥1,929 – ¥45,675
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TOPフィクサーN アジリジン系架橋剤( 常温架橋タイプ)¥2,180 – ¥5,000
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ラビー(RUBBY)36カラー・水性 ラバー インク 水性インク(500g、1kg、3kg、15〜20kg)¥1,576 – ¥40,755
ラバー系のインクは熱をかけると弱くなる
セロハンテープやガムテープを剥がす時に、ドライヤーで温めると簡単に剥がれます。
乾燥機に掛けたプリントも同じです。