Azocol z 1/3 感光液 KIWO エマルジョン
使用方法はkv920とほぼ同じです。
製品名
AZOCOL Z 1/3
物質の特定
単一製品・混合物の区別:混合物
化学名:酢酸ビニル?アクリル系共重合体水性エマルジョン
主成分:
成分 | 含有量% |
ポリビニールアルコール | 5〜10 |
拡散ポリビニールアセテート | 15〜20 |
拡散ポリアクリル | 10〜20 |
水 | 50〜60 |
危険物・有害性の分類
分類の名称:分類基準に該当しない。
有害性:皮膚刺激性がある。
応急処置
眼に入った場合:清浄な水で最低1 5 分間眼を洗浄し、直ちに眼科医の手当てを受けること。
洗眼の際は、まぶたを指でよく開き、眼球、まぶたのすみずみ間で水が行きわたるように洗浄する。(コンタクトレンズを使用の際は、はずしてから行う)
皮膚に付着した場合:汚染された衣類、靴などを速やかに脱ぎ捨てる。
製品に触れた部分を水又は微温湯を流しながら洗浄する。石鹸を使用しよく落とす。
外観に変化がみられたり、痛み、かゆみが続く場合は直ちに医師の診断を受ける。
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移す。万ー中毒を生じた場合は、直ちに医師の診断を受ける。
飲み込んだ場合:水でよく口の中を洗浄し、直ちに医療処置を受ける。
火災時の措置
消火方法:不燃性物質
消火剤:粉末、二酸化炭素、泡、水消火
漏出時の措置
少量の場合:乾燥砂、おがくず、ウェス等に吸収させて密閉できる空容器に回収する。
大量の場合:盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いてから処理する。
どちらの場合も回収した物質を廃棄する際は、法律及び自治体の規則に従うこと。
取り扱い及び保管上の注意
取扱い:取扱いは、排気装置の設備が望ましい。皮膚や眼に触れぬよう、保護グロープ、保護眼鏡等を
着用のこと。休憩所には、手洗い、洗顔等の設備を設け、取扱い後に手、顔等をよく洗う。
保管:直射日光のあたらない涼しくて換気のよい場所(冷暗所)に保管すること。
暴露防止措置
許容濃度:なし
設備対策:取扱いについては、排気装置の設備が望ましい。
保護具:呼吸用保護具:特に必要なし
保護目眼:ゴーグル型
保護手袋:溶剤用手袋など不浸透性のもの。
保護衣:必要に応じて保護前掛け、保護長靴などを使用する。半袖の作業着は避ける。
物理/化学的性質
外観:乳白色粘稠液体
色:着色剤により異なる
比重: 1.06g/cm3
粘度: 7000mPa.s
沸点:約100℃
溶解性:水で無限大に希釈可能分散
蒸気圧:なし
危険性情報
引火点:引火せず
発火点:なし
爆発範囲:現在のところ知見なし
有害性情報
継続的または長時間皮膚に付着した場合、痒みが発生することがある。
環境影響情報
現在のところ知見なし。
廃棄上の注意
取扱い及び保管上の注意の項の記戴による。廃棄する場合は、焼却によって行う。
洗浄水等の廃水は凝集沈殿、活性汚泥などの処理により清浄してから排出する。水質汚濁防止法に
ご注意ください。また、廃棄物に関しては廃棄物処理法にご注意ください。
輸送上の注意
取扱い及び保管上の注意の項の記載による。容器洩れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷がないように
積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
遍用法令
次のいずれの法律にも規制されない。
化審法、安衛法、消防法、毒物及び劇物取締法、船舶安全法
剥離について
剥離液により剥離可能
その他
記載内容は、現時点で入手できた資料や情報に基づいて作成しておりますが、記載のデータや評価に
関しては、いかなる保証もなすものではありません。また、記載事項は通常の取扱いを対象としたもので
特別な取扱いをする場合には新たに用途・用法に適した安全対策を実施のうえお取扱い願います。
すべての化学製品には未知の有害性があり得るため、取扱いには最新の注意を必要とします。
ご使用者各位の責任において、安全な使用条件を設定してくださるようお願い致します。
この情報は、新しい知見及び試験などにより改正されることがあります
使用方法
① 中ぐらいの容器に水をシールの上部分まで入れる。
② ①を一番大きい容器に入れて混ぜる。
③ 一番小さい白いキャップの容器の中身を大きい容器に入れて混ぜる。
④ その中身をよく混ぜる。(ここで混ぜが甘いと製版を失敗するので、底からよく混ぜる)
感光液を混ぜてからの保管期間は、冷蔵保存で約 1ヶ月~2ヶ月です。
それ以上日数が経過すると劣化してうまく製版できなくなりますので、お早めにご使用ください。
ご注意
付属の粉(Q6g)は完全に溶かしてから混ぜてください。
※Azocol 1/3 zの場合は「DIAZO NR.6」です。
900mlの 感光液 の使用量の目安
A3サイズ 厚さ普通(13ミクロン)の版、約40枚
感光液保存期間テスト表
冷蔵保存期間 | 1週間後 | 2週間後 | 3週間後 | 4週間後 | 8週間後 |
---|---|---|---|---|---|
SD-40 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★☆ |
SD-40R | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★☆ |
KV-920 | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★ |
AF-101 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★ |
AF-120 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★ |
AF-140 | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★ |
Azocol 1/3 z | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | ★★ |
EX-2000 | ★★★ | ★★★ | – | – | – |
EX-700 | ★★★ | ★★★ | – | – | – |
★★:使用に大きな問題はないが、基本的な機能の低下。
★:簡単でシンプルなデザイン以外には使用が難しい。(エッジを生かすデザインは難しい。)
※個人的なテストに基づいたもので、完全に保証するものではありません。参考程度に利用してください。
露光直後のイメージ

シルクスクリーン感光液比較
特性
/製品名 | 解像性 | 耐水性 | 耐溶剤性1 | 落版性2 | 柔軟性 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
KV-920 | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | 耐水性、耐溶剤性が高い 落版が困難 | 一般印刷 一般捺染 精密印刷 |
SD-40 | △ | ◎ | △ | △ | ◯ | 耐水性が高い 耐刷性が高い | 一般印刷 一般捺染 |
SD-40R | △ | ◎ | △ | △ | ◯ | SD40に比べ解像性、耐水強度が高い | 一般印刷 一般捺染 |
AF-101 | ◯ | △ | △ | ◎ | ◯ | 耐溶剤性が高い 落版が容易 | 一般印刷 |
AF-120 | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | 造膜3性が良い | 一般印刷 |
AF-140 | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | 解像性良い | 一般印刷 |
EX-2000 | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | △ | 耐溶剤性が非常に高い 耐刷性が高い 解像性良い | 電気回路印刷 細線および網点印刷 |
EX-700 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 耐水性、耐溶剤性が高い 造膜3性が良い 解像性良い | 電気回路用厚膜印刷 その他厚膜印刷全般 |
Azocol 1/3 z | – | – | – | – | – | – | 一般印刷 一般捺染 精密印刷 |
◎特化、◯良い、△弱い、x不可
1長期保管、大量印刷良い
2感光液剥膜剤 (剥離剤) ※ただし、厚膜の場合は剥離不可
3膜厚を上げる
購入ガイド
KV-920 | 油性インク、水性インク用のもので、 高クオリティーに印刷できる、良いものがいい。 |
---|---|
SD-40 | 水性インクを多く印刷する予定である。 |
AF-101 | 私はプラスチゾル(油性)が楽。 よく分からなが、安く良いのもいい。 |
AF-120 | 私はプラスチゾル(油性)が楽。 印刷を厚手にしたい。 |
AF-140 | 私はプラスチゾル(油性)が楽。 ディテールの細かい印刷が必要。 |
Azocol 1/3 z | KV920と方々似てる |
EX-2000 | 油性インク、水性インク用のもので、 SD-40R、AF-140より高性能が欲しい。 |
EX-700 | 油性インク、水性インク用のもので、 AF-120より高性能が欲しい。 |
ご注意
- 冷暗所(10~25℃)で保存して下さい。乳剤の劣化を最小限に抑えることができます。
- 当社からの出荷日より半年間以内に、感光剤混合後は一か月以内にご使用下さい。
- 熱や光によってゲル化や解像性の低下を引き起こし、低温によって粒子の発生を引き起こしますのでご注意願います。
- 感光剤(ジアゾ)は、乾燥した(湿度 50%以下)冷暗所(5℃以下)での保存により、感光剤の劣化を最小限に抑えることができます。
- 吸湿性が強く水に弱いため開封後放置しますとタール化し使用不可となります。
- 熱や光によって反応が進み窒素ガスが発生し使用できません。
- 容器の破裂にご注意願います。
- 乳剤と感光剤をムラなく混合した後に、約#300 で濾過し一昼夜脱泡して使用して下さい。
- 塗布後の乾燥は乾燥機内温度を 40℃以下に設定し十分に乾燥して下さい。
- 製版条件毎に適正露光値を測定し露光して下さい。
保管
- 光に反応するため暗所で保管して下さい。光にあたるとかぶり、抜け不良の原因となります。
- 吸湿性が強いため乾燥した(湿度 50%以下)所に保管して下さい。(吸湿すると硬化不良を起こし剥がれや強度劣化の原因となります)
- 熱に反応するため冷所 (5~25℃)で保管して下さい。常温で長時間放置すると、かぶり、抜け不良の原因となります。
- 上記条件下で半年程度の保管が可能です。
乳剤の廃棄
- 下水への大量の廃棄は厳禁。
- 少量の乳剤を下水に流すときは各自治体の指示に従って廃棄してください。
- 大量に捨てる場合は、産廃処理、または新聞紙等の上に乳剤を広げ、よく乾燥させてから廃プラスチックとして破棄してください。
シルクスクリーン 感光液 ジアゾタイプの感光液を混ぜてみよう!
AF-101, AF-120, AF-140, KV-920, SD-40 の混ぜ方は同じです。
SD-40:顔料なし
製版制作
シルクスクリーン製版に感光液をきれいに塗る方法とは!?
シルクスクリーン SD-40 感光液 エマルジョン 製版制作
感光液(製版)剥膜方法
お客様からのよくある質問について
版膜が現像中に剥がれる
膜厚が不均一になっていませんか?
<対策>スクリーンのテンションを均一にして、乳剤をムラなく均一に塗ります。
露光不足ではありませんか?
<対策>都度露光時間データをとり適正な露光時間で露光する。
光源の波長が感光膜とあっていますか?
<対策>360~420ナノメーター波長の紫外線光線で露光する。
乳剤の乾燥が不十分のまま露光していませんか?
<対策>除湿乾燥を充分にする。
スクリーンの前処理が不十分ではないですか?
<対策>スクリーンを中性な洗浄剤等でよく洗い充分脱脂する。
シャープな線際が出ない
フィルムの線際が明確になってますか?
<対策>フィルムをルーペなどで確認する。
露光時のフィルムと感光膜の密着は充分ですか?
<対策>露光機での密着方法を点検・検討する。
光量は適性ですか?
<対策>露光時間のデータを充分に取り適性露光で露光する。
水現像時の水圧が強すぎませんか?
<対策>2~3分ぐらい水に浸してからスプレーシャワーで注意深く現像する。
ピンホールが出る
乳剤の塗布スピードと粘度があっていますか?
<対策>粘度(湿度)の高低により塗布スピードを変える。
ゴミ・ほこり等がフィルムや露光機のガラス・スクリーンに付いていませんか?
<対策>ゴミ・ほこり等を充分に除去する。
露光不足ではないですか?
<対策>膜厚・スクリーンメッシュに応じた最適露光時間にする。
感光乳剤が古く光反応力がなくなっていませんか?
<対策>長期保存した既感性乳剤は使用しない。
絵柄が合わない。
焼き付け用フィルムの伸縮はありませんか?
<対策>厚めのフィルムを使用する。
版のテンションは均一ですか?
<対策>テンション測定器で測定する。
枠が歪んでいませんか?
<対策>平な場所で枠の歪を確認する。
光源の照度分布は均一になってますか?
<対策>光源を点検し均一な照度分布にする。
版膜が弱い
露光不足ではありませんか?
<対策>あと露光を充分に行う。
乳剤が古く変質してませんか?
<対策>新しい乳剤を使用する。
現像性が悪い
フィルムの黒色部が薄くなっていませんか?
<対策>フィルムの黒色部を濃いものに変える。
オーバー露光等でハレーションが起きてませんか?
<対策>適正露光で露光する。
現像前に光をあてていませんか?
<対策>保管場所・作業場所を再点検します。
未露光部が現像時に膨張していますか?
<対策>露光後2~3分ぐらい水に浸してから現像します。
提供元 栗田化学(メーカー)
その他、シルクスクリーンQ&A
関連商品
- Q&A( 8 )
はじめまして、●と申します。
資材について質問させて頂きます。
感光乳剤のAZOCOL Z 1/3について、
油性及び水性インクの使用は可能でしょうか。
また、保存期間はどの位でしょうか。
その他各資材の購入時の注文及び支払い方法等
教えて頂きたいと思います。
よろしくお願いします。
お世話になっております。
azocol z 1/3は水性、油性使用は可能です。
脱膜は可能ですがAF101ほど簡単には落ちません。
冷蔵保管で3ヶ月~半年くらい使えますが細かい柄はだんだん抜けにくくなります。
感光剤を塗る時は明るい部屋でない方が
良いのでしょうか?
暗い部屋だと見えない為
ドライヤーなどで乾かす際に気をつける
事はありますか?
お問い合わせありがとうございます。
部屋の窓から光が入らないようにしていただければと思います。
ヘアドライーはあまり近づけすぎないようにご注意ください。
一般的な部屋の明かり程度でしたらつけたままで問題ありません。
そのほかご不明点ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
KV920との違いはなんですか?
日本産、ドイツ産の違いであると考えて下さい。
衣類に印刷をするという前提では、細かい違いは感じにくいと思います。
どちらも解像力が良い安定した商品です。
premiumT
初めまして。こちらのAZOCOL Z 1/3についてですが、剥離はR2でできますか?
また、落としにくくはないでしょうか。
もう1点、こちらを使って、インクが詰まった場合、版を洗浄する有機溶剤の取り扱いはありますでしょうか。
よろしくお願いいたいます。
お問い合わせありがとうございます。
剥離はR2でできますか?
– >可能かと存じます。
もう一つは、こちらを使用して、インクが詰まった場合は、バージョンを洗浄する有機溶剤の取り扱いはありますでしょうか。
– >
プラスティゾルインクの場合はテレピンをご利用ください。
https://premiumt.jp/plastisol_cleaner
水性インクの場合は目詰まりスプレーをご利用ください。
しかし、100%の保証は致しかねますので一度テストを行っていただくことをおすすめいたします。
https://premiumt.jp/web_shop/item/detail/upspray.html
どうぞよろしくお願いいたします。
PremiumT