今日夜6時から、アーティストの方にアトリエに来ていただいて
ドキドキのプリントに立ち会っていただいた。
水性インクは速乾性なので、少し遅延剤を混ぜてもすぐに乾いてしまうため、今日その場で色をつくってもらった。
赤、青、黄色、白の適量を紙コップに調合して、きれいな茶色を作っていく。
かなり地道で根気の入る作業。色ときちんと向き合える時間だ。
さすがアーティスト、「なんか楽しい」と言いながら、根気よく楽しんで色作りをしていただいた。
普段なかなか3原色で色を作る機会がないので、新鮮な作業になった。
(私はTシャツ制作が日常茶飯事なので、3原色で色をつくってますが、それでも
なかなか思った色を作るのが難しい・・・。)
裾ギリギリまでプリントのあるTシャツは、テストの時ドキドキだったが、
黒、赤、金というオーソドックスでなじみのいい色合いのため、
思ったとおり、最後の金の色がプリントされたとき、場にいた全員が感嘆の声をあげた。
すごいいい!
鮮やかで、少し寿チックで発色がたまらなく気持ちいい。
Tシャツ製作で一番やりがいを感じる瞬間でもある。
その後同じ色を、少しくすんだピンクのTシャツにプリントしてみたが、
金が思いのほかうまく発色せず、断念。
Tシャツプリントは、パソコン上で色合わせしてみてもうまくいかない。
本番で刷ってみないと、微妙な印刷位置など、調整が利かないのだ。
今回も、事前に紙印刷したデザイン画を、Tシャツに合わせてみて、
実際の印刷の位置を調整した上、製版をし、Tシャツにプリントしたのだが、
中の一つに、実際に印刷をしてみたら、「あれ、思ったよりインパクトがないぞ。」
というものがあった。デザイン画のサイズが気持ち小さい印象なのだ。
アーティストの方は、「やっぱりこれじゃあ小さいんで、左右に4センチくらい大きくします。」
ということで、再製版することになった。(製版代が余計にかかるにも関わらず、
納得がいくまで妥協しない姿勢はさすがアーティストです)
そんなこんなで、9時半ごろまでTシャツ制作の現場に立ち会っていただいて、
すべて決定し、終了。
これからすべてのTシャツをプリントして、5日後にはお手元にお届けする。
最初から最後まで、目で見て確認していただいたため、
確実に喜んでいただけるのがわかってるため、すごく気持ちがいい仕事をした気分。
楽しい作業だった。