Tシャツの生地に抜染剤(デクロリン)を使って色を抜きたいのですが(脱色)、やり方を教えてください。
抜染剤を使用した基本的なプリント方法をご案内します。
抜染印刷とは
抜染印刷とは、布にすでに染められている色を化学薬品で抜いて、模様や文字を表現する技法です。つまり、染料を取り除いて白くしたり、別の染料と結合させて新しい色を出す方法です。主に濃色の生地(ネイビー、ブラックなど)に鮮明な模様を出すときに使われます。
抜染剤(デクロリン)とは?
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水性用抜染剤(脱色剤)ブリーチ印刷・脱染・抜染・抜染材料・デクロリン(100g、500g)
¥1,330 – ¥5,700
割引: -
【ラッシー】・繊維、画用紙などの浸透する水性インク・染み込む バインダー(1kg、500g、3kg、16〜18kg)
価格帯: ¥1,290 – ¥40,759
割引: -
【シミー】35カラー・シルクスクリーン 染込むインク(500g、1kg、3kg、15kg)DYE ダイ・ 水性ベース SK
¥1,445 – ¥38,472
割引:
抜染剤は染み込み系水性インク(シミー、ラッシー)に混ぜてプリントすることにより、生地自体の色を抜く(脱色)ことができます。
抜染用のベースで染料を抜いた状態の色は白ではなく薄いベージュ色や赤茶色になります。
(生地を染めている染料によって違う色になります。)
※ラバーインクとのご使用には不向きです。
プリント工程
分量
染み込み系インク(シミー、ラッシー)100gに対して抜染剤10gの割合で、よく混ぜてからご利用ください。
(例)同時にネオカラーを入れる場合
染み込むインク/100g + 抜染剤/10g + ネオカラー/5g:合計115g
(例2)黒生地に白を印刷する場合
染み込むホワイトインク/100g + 抜染剤/10g :合計110g
ご注意
抜染剤の分量を通常より多くしても脱色効果が強くなるとは限らないため、割合にご注意ください。
通常プリント
80メッシュ、3ストローク(おすすめ)
乾燥
※必ず熱処理が必要です
150°C〜 × 2分〜
※熱処理の水分蒸発時に色が落ちます。
印刷プラテン(パレット)からTシャツを外してから熱処理(150度で2分程度)をしてください。脱色できているかと思います。
ただし、パーカーなどの厚手の生地や特殊素材などで何度か繰り返しが必要な場合もございます。
【プリント→熱処理】後に思ったより色が落ちていない場合は、さらに【プリント+熱処理】を繰り返します。
水洗い
直接肌に触れる衣類の場合(特に販売商品の場合)は水洗いすることをおすすめします。
乾燥・仕上げ
乾燥させ、仕上がりをチェックします。
印刷結果
染み込みインク+デクロリン




- 上左:インク(ベース)100g + デクロリン 10g:3ストローク(熱処理前)
- 上左:インク(ベース)100g + デクロリン 10g:3ストローク(熱処理後)
- 下左:インク(ベース)100g + デクロリン 10g + ネオカラー14番 5g:3ストローク(熱処理前)
- 下左:インク(ベース)100g + デクロリン 10g + ネオカラー14番 5g:3ストローク(熱処理後)
結論
「染み込みインク白100g + デクロリン10g 」だとほぼ白になるかと予想されますね。
抜染剤と染み込みインクはよく混ぜてから使用することと、しっかり熱処理(150°C〜 × 2分〜)をすることがポイントです!